冒険の記録

オンラインゲームFF14にて生きる、一人の冒険者の記録

白昼夢

光る石に近づくと、それはふわりと浮いて、強く輝きだしました。

 

強烈な白い光に視界を奪われ、次の瞬間には私は不思議な空間に立っているのでした。

 

足元には大きな魔方陣

 

6つある小さな円のひとつが突如輝きだし、強烈な光を放出すると、どこからか声がしました。

 

”聞いて、感じて、考えて”

 

この声は聞いたことがある。

そう、チョコボキャリッジで見た夢の中だ。

 

次の瞬間には、空が赤く燃えだし、マグマのように煮えたぎっていました。

 

 

この光景を、昔どこかで見たことがある気がする。

 

立っているのか浮いているのかも分からない状況で、およそ現実的でない光景を目にしながらも、不思議と恐怖はなく、何かに守られているような安心感さえありました。

ただなんだろう・・・少し悲しい・・・。

 

 

少しして燃える空は消え、淡い光とともに、またあの優しい声がしました。

 

 

光のクリスタルを手にし者よ

星の声を聞く者よ

我が名はハイデリン

 

その声は言いました。

世界が闇に満ち、すべての命が奪われようとしていると。

世界をめぐり、闇を払う力を持つ光のクリスタルを集めよと。

 

それが、光の意思を持つあなたの力・・・

 

その声とともに、とてつもなく大きなクリスタルの塊が眼前に現れました。

あたたかく、優しい光を放っています。

その姿は神秘的で美しく、私はしばらく見とれながらも、先ほどの言葉を反芻していました。

 

 

ハイデリン・・・私たちが住む惑星の名前・・・

星の声を聞く者・・・つまり私が見ているこれが、ハイデリンの意思ということだろうか?

世界を巡り光のクリスタルを・・・

 

ぼんやりと考えを巡らせるうち、再び私の意識は遠くなっていくのでした。