祭りはたくさんの人でにぎわっていました。
主役だなどと言われて緊張しましたが、仮面をつけてカヌ・エ様と歩くだけなので心配はいらなかったです。
街の人たちが皆楽しそうにしているのを見るのは嬉しいですし、こっそりモーグリまで見に来ていました。
本当に皆にとって大事なお祭りなのですね。
主役を引き受けて良かったです!
祭りも終盤というところ、カヌ・エ様が私をじっと見て、「その光は・・・?」と呟きました。
これのことだろうか・・・と光のクリスタルを見せ、いろいろあった不思議な出来事をカヌ・エ様に聞いてもらいました。
「ハイデリンの意思に直接導かれるなんて・・・」
カヌ・エ様は少し考え込んだ後、以前ミューヌさんが教えてくれた、光の戦士たちの話をしてくれました。
5年前、第七霊災が起こったその時、カルテノーの戦いという大きな戦がありました。
エオルゼアを侵略しているガレマール帝国に対し、グリダニア、リムサロミンサ、ウルダハの三大都市国家が同盟を組み、カルテノーの地で対峙した大きな戦いです。
姿は思い出せないけど、その時、命を賭して一緒に戦ってくれた光の戦士たちがいたのだと。
私を見ていると、彼らを思い出す・・・というお話でした。
「あなたは一介の冒険者で終わらず、世界を左右する存在になるかもしれない。
なぜなら・・・
あなたは『超える力』を持っているのですから」
超える力・・・・・・?
その時、再び頭がかき乱されるような衝撃とともに、鮮明なビジョンが私を襲ったのです。