それはまるで2人の記憶を覗き見ているようでした。
イダとパパリモが、黒衣森の調査をしているらしき姿。
イクサル族の動向を見たり、エーテルの流れを追ったりと。
2人の会話の中には、度々『蛮神(ばんしん)』という単語が出てきます。
一体何の話をしているのか。
そして気になるのが、空に浮かんだダラガブ。
ダラガブは、もともとは月の周りをまわっていた衛星ですが、5年前の第七霊災の折、地上に落ちてきたと言われています。
実際ダラガブはどんどんハイデリンに近づいていて、日に日に大きくなっていったのを覚えています。
あれがあるということは、霊災以前の記憶・・・?
その中でパパリモは、滅亡を止めるために自分たちは来た、と話していました。
そこから場面が変わって、引き続き黒衣森を調査している2人ですが、会話の内容から霊災の5年後・・・つまり今の時代に切り替わったようです。
噂の光の戦士たちのことは、イダとパパリモも分かってないようですが、一緒に戦った記憶はあるのですね。
最後はエーテルの乱れを追って、再生の根株に向かうところで映像は終わりました。
「どうしたの?ぼんやりしちゃってさ」
不思議そうに私をのぞき込むイダの後ろで、パパリモは道士を介抱して、自分たちが保護すると申し出てくれました。
儀式を中断すると精霊を怒らせるということで、すぐに代わりの道士に再開してもらえるよう、手はずも整えてくれるそうです。
結局巨大な影はゴーレムのことでしたが、その事態を引き起こした犯人の手掛かりはつかめず。
鬼哭隊が引き続き調査するということで、私は一旦グリダニアに戻ることにしました。
一連の事件を報告すると、ミューヌも怪訝な顔をしていました。
イクサル族が活発になったことや、再生の根株、ウォーレン牢獄での事件。
その影に潜む何者かの正体がつかめていないので、不安が残ります。
さらに注意深く、森の中の動きを観察していかねばです。