バノック練兵所の近くのベントブランチのキャンプには、ベントブランチ牧場があります。
チョコボの育成と繁殖を行っている牧場です。
入口に掲げている大きなバルーンのシンボルマークには、私が何度か見かけた不思議なものの姿が。
彼らは、モーグリという精霊なのだそうです。
牧場主のケーシャさんが、第七霊災の折に森の中でモーグリと遭遇し、命を助けてもらった感謝からモーグリの印をかかげているのだとか。
ベントブランチ付近でも、不審者の痕跡を追いながら人々のお手伝いをしていると、飼育員のルクロから気になる情報を得ました。
グリダニアの大切な場所である「長老の木」の上空にイクサル族のバルーンが現れたと。
それについて手紙を書いたので、冒険者ギルドのミューヌに届けてほしいと頼まれました。
急いで届けた手紙を読んで、ミューヌも顔色を変えました。
長老の木は、黒衣森の最長寿の木であり、聖地のひとつであると。
もし、そこを襲われるようなことがあったら、森の精霊たちは怒り、もはや宥めることは不可能になるだろうと。
すぐに神勇隊にも知らせてほしい。
そして、力を貸してほしい。グリダニアの未来のためなんだ。
そう頼まれて、思っていた以上に事態は深刻だと分かり、私は再び走り出しました。